輸入車の車検はなぜ高い?国産車との違いや費用を抑えるコツを解説

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輸入車車検の費用相場やディーラーと専門店の違い、賢い節約術までを網羅。初めてでも迷わないチェックポイントを解説します。

輸入車の車検費用は国産車より高い?

結論から言うと、輸入車車検の「法定費用」は国産車と同じですが、整備・部品で差が生まれます。
依頼先や交換部品の選び方で総額は大きく変わるため、見積もりの内訳を把握し、必要十分な整備を選ぶことが重要です。

見積もりの内訳のイメージ画像

法定費用は国産車と同じ

重量税・自賠責保険料・印紙代といった車検の法定費用は車種や排気量・車重で決まり、輸入車でも差はありませんすなわち、法定費用は節約できないということです。見直しの焦点は整備費用にあります。

整備費用と部品代が費用を左右する

総額の違いは主に整備工賃と部品代です
同クラスの国産車と比較すると、コンパクトはおおむね8万〜15万円、セダンで10万〜20万円、SUVで12万〜25万円程違いが出てくるケースもあります。
輸入車の車検では純正部品が高額であったり、専門知識を要する為、技術料が高くなる傾向にあることから、国産車に比べて費用が高くなります。

輸入車の車検費用が高くなる4つの理由

輸入車の車検費用が高くなる4つの理由

輸入部品代が割高になる

多くの部品が海外調達のため、輸送コストや関税が価格に反映されます。その為、国産車と比べて部品代が割高になってしまいます。また為替も影響しますので円安ドル高の場合、部品代がかなり高額になるケースもあります。

専門知識が必要になる

構造や整備手順が独特な車種が多く、国産車と比較するとメカニックによる作業時間が長くなる傾向にあります。結果として工賃単価(技術料)が高くなる傾向にあります。

消耗品の交換サイクルが短い傾向にある

一部車種ではブレーキ周りやオイルの交換推奨サイクルが短めに設定されています
国産車は街乗りの速度域での設計となっておりますが、輸入車は高速域の制動性能や走行特性を重視する設計の車が多く、車検時の交換部品などが増える傾向にあります。

車検と12か月点検(24か月点検)の違い

ここで一つ知識として車検と法定点検の違いについて解説します。
車検は「保安基準に適合しているか」を確認する法定検査であり、合格すればその時点で安全基準を満たしていると判断されます。
一方、12か月点検(または24か月点検)はメーカーが推奨する予防整備で、故障を未然に防ぐ目的があります。
車検に通っても、点検で推奨される部品交換や整備が残ることもあり、安全性とコストの両面から計画的に行うことが大切です。

輸入車車検の依頼先と費用相場

依頼先ごとの得意分野や価格帯を理解しておくことで、輸入車車検の満足度が大きく変わります。保証内容や代車の有無、納期、見積もりの透明性などを比較し、自分に合った依頼先を選びましょう。

比較ポイント: 保証・純正部品・診断機対応/費用感/見積もりの明瞭さ/納期の柔軟性


正規ディーラー

メーカー保証・純正部品・最新テスターによる診断体制が強みです。費用はやや高め(目安:同クラス比で+10〜30%)ですが、リコール対応やソフトウェア更新などを含めた総合的な整備を安心して任せたい方に最適です。

  • 強み:純正部品/最新診断/メーカー情報へのアクセス
  • 費用感:高め(+10〜30%)
  • こういう人に:保証重視・最新アップデートまで一括で任せたい

輸入車専門店

ディーラー並みの知識と柔軟な部品提案(OEM・リビルト対応)が魅力です。費用は中程度〜やや高めで、見積もりも明瞭。納期調整や持ち込み部品への対応などの相談にも応じてくれる店舗が多いのが特徴です。

  • 強み:柔軟な部品選択/実用重視の提案力
  • 費用感:中〜やや高め
  • こういう人に:コスパと品質のバランス重視・相談しながら決めたい

一般的な整備工場・カー用品店

費用を抑えやすい一方で、輸入車特有の診断機や整備ノウハウが不足している場合もあります。再入庫やトラブルのリスクを避けるため、依頼前に対応可否や作業範囲、保証条件をしっかり確認しておきましょう。

  • 強み:費用が抑えやすい
  • 費用感:安め〜中
  • 注意点:対応可能範囲・保証条件・診断機の有無を事前確認

まとめ

「価格だけ」で選ばず、保証・部品方針・診断機対応・納期・見積もりの透明性を総合評価するのがコツです。迷ったらまずはディーラーと専門店の相見積もりを取り、条件を比較して決めましょう。

輸入車の車検費用を賢く抑える4つのコツ

無理な削減ではなく、品質を落とさずに輸入車車検の総額を整えるのがコツです。以下の4点を抑えて依頼先を選びましょう。

比較するイラスト

相見積もりを取る

少なくとも3社から見積りを取得しましょう。作業項目・工賃・部品単価を横並びで比較し、不要な項目や価格差の根拠を確認します。見積書は項目ごとに明細があるものを選びましょう。

OEM部品やリビルト品を活用する

純正同等品質のOEMや高品質リビルト品なら、部品代を2〜4割抑えられるケースがあります。安全部位(ブレーキ・足回り等)は命に直結する部分ですので慎重に部品を選択しましょう。
名のあるメーカ品や品質保証などがある部品がおすすめです。

不要な予防整備は断る

「ついで交換」は安心ですが、摩耗度合いや何故交換、修理しないといけないのかをしっかりと確認しましょう。
次回点検まで様子見できる項目は見送り、優先度の高い安全項目に予算を回します。

日常的なメンテナンスを怠らない

オイル・冷却水・タイヤ空気圧などの基本管理を徹底すると、車検時の追加整備が減り結果的に安くなる場合があります。

輸入車の車検で失敗しないために!信頼できる業者の見つけ方

見極めは情報の透明性と対話の質です。輸入車車検の経験値、見積りの明瞭さ、説明力が判断軸になります。

整備士のイラスト

輸入車の車検実績が豊富か

ホームページ等で対応しているメーカーや車種、年間の車検実績数が明記されているかを確認しましょう。事例写真や整備ストーリーが掲載されている業者は信頼度が高く、輸入車特有のトラブルを早期に発見・予防できます。

見積書の内容が明確で丁寧か

「部品代一式」といった曖昧な表記ではなく、部品名・単価・工数・保証条件まで詳細に記載されているかを確認しましょう。内訳が明確な見積もりを出す業者ほど信頼性が高く、車検後の追加費用リスクを避けられます。

質問に対して的確に答えてくれるか

専門用語を噛み砕いて説明し、写真や測定値を用いて根拠のある回答をしてくれる業者を選びましょう。代替案(OEM・リビルト品など)にも柔軟に対応してくれるかが、信頼できる整備工場を見極める重要なポイントです。

輸入車のユーザー車検は大丈夫なのか?

結論から言うと、輸入車でもユーザー車検は可能ですが、自己責任で難易度は高めです。
検査場のルール理解や光軸・サイドスリップ・排ガス・灯火類などの事前調整が不可欠で、専門知識や設備がないと不合格になるケースもあります。時間や再検査のリスクを考慮し、整備工場に依頼してから受検する人も多いです。

法的・安全面での注意点

改造や再塗装は保安基準に影響する場合があり、濃いスモークやヘッドライトフィルムは透過率基準に注意が必要です。(道路運送車両の保安基準 第29条 窓ガラス)事前に必ず適合確認を行いましょう。

車検を通すための実行手順

初めてでも迷わず車検を完了できるよう、次の5ステップを順に進めましょう。

予約から受け取りまでの流れ(5ステップ)
ステップ 行動内容 目的/ポイント
1 車検満了日を確認して予約しましょう。代車の有無や希望日、車種・年式・走行距離を伝え、概算見積もりを受け取りましょう。 予約枠と代車を確保し、概算費用とスケジュールを早めに把握しておきましょう。
2 必要書類(車検証や自賠責保険証明書)を用意しましょう。灯火類・ワイパー・ウォッシャー液・空気圧を自分で点検しましょう。 書類不備や軽微な不合格を防ぎ、再来店を避けましょう。
3 正式見積もりを確認しましょう。不要項目の見直し、OEM/リビルトなど部品の選択、納期・代車・保証条件も確認必須です。 余計な整備を省いて費用を抑えましょう。条件は書面で残すのが良いでしょう。
4 入庫。
5 受け取り。新しい車検証とステッカー、作業/部品保証の範囲・期間を確認しましょう。 次回点検日をカレンダーに登録して車検満了日を分かりやすくしましょう。


車検見積もりで差が出る主な要因

費用が増えるイラスト

輸入車の車検費用は、車両の状態や走行距離、改造の有無で大きく変わります。見積もり額が上下しやすいポイントは次のとおりです。

修理歴・損傷:足回りの歪みやオイル漏れがあると、追加整備が必要になり工数が増えます。
走行距離:8〜10万km前後はベルト類・ブッシュ類などの交換時期に当たり、費用が上がりやすいです。
電装系の警告灯:診断機でのエラー読取・初期化や、部品交換が発生する場合があります。
消耗品の残量:ブレーキパッド残量やタイヤの溝が残り少ないと、追加交換費用が生じます。
再塗装・カスタム:保安基準に適合しないスモークやライト加工は、原状回復・適合化作業が必要です。

売却や買取で必要な書類(車検後に手放すとき)

車検後に輸入車を売却・下取りする際は、書類の準備が早いほど手続きがスムーズです。以下をチェックして漏れなく揃えましょう。

必要書類をチェックするイラスト

・自動車検査証(車検証) 原本
・自賠責保険証明書(有効期間内)
・自動車税(種別割)納税証明書(滞納がないこと)
・リサイクル券(預託状況が分かるもの)
・実印・印鑑証明書(普通車)/認印(軽自動車)
・委任状・譲渡証明書(名義変更・買取手続き用)
・住民票(住所・氏名に変更がある場合)
・可能ならスペアキー・取扱説明書・整備記録簿も。査定アップにつながります。

必要書類は状況により変わります。査定の際に必ず査定士に確認しましょう。
買取の流れはこちらを確認。

買取のお問い合わせはこちら

乗り換えるか? 車検を通すか? 迷ったときの判断基準

車検を通すのが向いているケース

・車検整備見積が20~45万円。※車種により変動
・主要消耗品(タイヤ/ブレーキ/バッテリー等)の残量が十分
・走行距離が少なく、故障履歴が少ない/記録簿が揃っている
・任意保険等級が高く、維持費が家計を圧迫していない。

乗り換えが向いているケース

・車検整備見積が60万円を超える、または大型修理(AT/エアサス/ターボ等)の兆候有。
・2年内に高額消耗品(タイヤ・ブレーキ総替え等)の交換が確実
・実安全装備(ACC/ブラインドスポット等)が不足し安全性を高めたい
・用途変更でサイズ/ボディタイプが合わない、ガソリン代や自動車税の支払いが家計を圧迫している。

保証やアフターサービスの違い

依頼先によって部品保証・整備(施工)保証の内容は異なります。範囲・期間・上限額・免責条件・請求手続きは必ず書面で確認しましょう。

部品のイラスト

・部品保証:製品不良が対象。期間は概ね3〜12か月。消耗品や持ち込み部品は対象外になることがあります。
・整備(施工)保証:整備ミスや調整不良を補償。再調整・再交換の可否、工賃・代車負担の有無を確認しましょう。走行距離上限がある場合がほとんどです。

開始日/免責期間、上限額、除外項目(消耗品・経年劣化)、他社作業で失効しないかを整備前にきちんと確認しておくことでトラブルを防止することができます。

査定の流れ(業者に買取を依頼する場合)

車検後すぐに手放す、または車検前に乗り換える場合の売却の流れは以下になります。

査定・見積の流れ(業者に依頼する場合の6ステップ)
① 問い合わせ 車種・年式・走行距離・修復歴を共有し、査定依頼を行う。
② 概算提示 市場相場と在庫状況を踏まえた概算見積を提示。
③ 実車査定 外装・内装・機関・電装をチェックし、詳細な状態を確認。
④ 条件確定 価格・引渡日を決定。
⑤ 契約・引渡 必要書類を預かり、引取り日や支払い条件を確定。
⑥ 名義変更完了報告 登録完了後、新しい車検証コピーを共有し、手続きの完了を確認。

高く売るコツはお役立ち情報買取店の選び方をご参照ください。

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まとめ

輸入車の車検費用は法定費用はどこでも同じで、差が出るのは部品と整備内容です。
見積の内訳が明確な業者で相見積を取り、必要に応じてOEM/リビルトを活用すれば、品質を保ちながら総額を賢く抑えられます。
上記でご説明した各条件を比較しながら手放すのが良いか、乗り続けるのが良いのか判断しましょう。

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