車検とは?時期・費用・必要書類・依頼先までわかりやすく解説

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車検の時期が近づくと、「いつから受けられる?」「費用はいくらかかる?」「ディーラーと整備工場のどちらに頼めばいい?」など、さまざまな疑問が出てくるのではないでしょうか。

車検は、検査時点で車が国の定める安全・環境基準に適合しているかを確認する検査です。自家用乗用車の場合、新車登録後の初回は3年、その後は原則2年ごとに受ける必要があります。現在は有効期間満了日の2か月前から満了日までに受ければ、残っている車検期間を失わず更新できます。

ただし、車検に合格することと、今後も故障せず安全に乗り続けられることは同じではありません。また、車検費用が高額になった場合は、必ずしも車検を通すことだけが選択肢ではなく、今後の整備費用や車の価値によっては乗り換え・売却を検討する方法もあります。

この記事では、車検の仕組み、時期、費用、依頼先、必要書類などの基本から、輸入車を中心に中古車の査定・買取・販売を行うスマートオートの実務経験をもとに「車検を通すか売却するか」の判断基準まで解説します。

車検とは?何を検査するのか

車検とは、検査を受ける時点で自動車が国の定める保安基準に適合しているかを確認する制度です。車検に合格したからといって、次回の車検まで故障しないことや、安全性が保証されるわけではありません。

車検の目的と法定点検の違い

車検と点検整備は混同されやすいですが、目的が異なります。

項目 車検 点検整備
主な目的 検査時点で保安基準に適合しているか確認する 車の状態を確認し、不具合の発見や予防、必要な整備を行う
見るポイント 安全・環境に関する基準への適合 部品の摩耗・劣化や車両状態など
車検に合格すれば点検は不要? 不要にはなりません。車検と点検整備はそれぞれ役割が異なります。

国土交通省も、車検は検査時点で安全・環境基準に適合しているかを確認するものであり、自動車検査証の有効期間中の安全性を保証するものではないと説明しています。

そのため、「車検に通る状態」と「今後も安心して乗るために整備した方がよい状態」は分けて考えることが大切です。

車検で検査される主な項目

検査場では、車両が保安基準に適合しているか複数の項目を確認します。車種や検査方法などによって異なる場合がありますが、主な確認内容には次のようなものがあります。

  • 車検証に記載された車両との同一性
  • 灯火類などの外観
  • サイドスリップ
  • ブレーキ
  • スピードメーター
  • ヘッドライト
  • 排出ガス
  • 下回り
  • 対象車におけるOBD検査

「エンジンがかかって普通に走れるから車検にも通る」とは限りません。普段の運転では気づきにくい部分が保安基準に適合していないこともあります。

車検に通らない代表的なケース

車検で不適合となる原因はさまざまです。たとえば灯火類の不具合、ヘッドライトに関する基準への不適合、タイヤの摩耗、排出ガス、保安基準に適合しない改造などが考えられます。

タイヤについては、一般的な乗用車では残り溝1.6mmが使用限度の目安となり、スリップサインが出ている状態では交換が必要です。

ライトの球切れやタイヤの状態、ワイパーの状態など、日常点検で気づける部分もあります。車検直前だけでなく、普段から車の状態を確認しておきましょう。

OBD検査とは?輸入車も対象

OBD検査とは、自動ブレーキなどの先進安全技術を含む電子制御装置について、車載式故障診断装置の情報を利用して確認する検査です。

国産車では2024年10月1日、輸入車では2025年10月1日から車検の検査項目としてOBD検査が始まっています。

原則として、国産車は2021年10月1日、輸入車は2022年10月1日以降に型式指定を受けた新型車で、車検証の備考欄に「OBD検査対象」と記載された車両が対象です。ただし、型式指定からの期間や新規登録からの期間などによって対象外となる場合があります。

対象車でOBD検査の結果、不適合となる故障が確認された場合は、必要な修理を行わなければ車検に合格できません。

比較的新しい輸入車を所有している場合は、車検証の備考欄を確認しておくとよいでしょう。

車検はいつ受ける?有効期限と確認方法

自家用乗用車の場合、車検の有効期間は新車登録後の初回が3年、その後は2年が基本です。現在は満了日の2か月前から受けても、所定の期間内であれば残っている車検期間を失わず更新できます。

自家用乗用車は初回3年・その後は2年が基本

一般的な自家用乗用車では、新車時の初回車検は3年、その後は2年ごとです。

ただし、すべての自動車が同じではありません。貨物車や事業用車、レンタカーなどは用途や車種によって有効期間が異なります。

自分の車については、車検証に記載された有効期間を確認してください。

車検満了日はどこで確認できる?

車検の有効期間は車検証で確認できます。また、フロントガラスに表示される検査標章も確認のきっかけになります。

満了日直前になるまで何もしないと、希望日に整備工場を予約できない可能性があります。特に車を毎日使用している場合は、余裕を持って予定を立てることが大切です。

現在は満了日の2か月前から受けられる

2025年4月1日から制度が変更され、車検証の有効期間満了日の2か月前から満了日までの間に継続検査を受ければ、残存する有効期間を失わずに更新できるようになりました。

以前は原則として1か月前からだったため、古いWeb記事を見る際には注意してください。

2か月前から受けられるようになったことで、整備工場の予約状況や自分の予定を考慮しながら、以前より余裕を持って車検日を選びやすくなっています。

車検費用はいくら?内訳と金額が変わる理由

車検費用は一律ではありません。大きく分けると、税金・自賠責保険料・検査手数料などの法定費用と、依頼先へ支払う点検・車検関連の料金、さらに車両状態によって必要となる整備・部品交換費用があります。

費用 主な内容 金額が変わる主な理由
法定費用 自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料など 車種、重量、経過年数、契約期間、申請方法など
車検・点検関連の料金 点検料、検査・代行に関する料金など 依頼先やサービス内容
整備費用 修理、消耗品・部品交換など 車種、部品価格、工賃、車両状態

法定費用

法定費用として代表的なのが、自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料です。

自動車重量税は、乗用車の場合、車両重量やエコカーに関する区分、経過年数などによって税額が変わります。2026年5月1日から適用される税額表も公表されているため、具体的な金額を確認する場合は最新の税額表で自分の車の条件を確認してください。

自賠責保険料についても改定されることがあります。2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約については新しい基準料率が適用されるため、この記事に固定額を掲載して「どの時期でもこの金額」とするのではなく、実際に車検を受ける時点の保険料を確認することが重要です。

車検・点検関連の料金

ディーラー、整備工場、車検専門店などへ依頼すると、法定費用とは別に点検や検査、手続きなどに関する料金が発生します。

この部分は業者やサービス内容によって異なるため、見積もりを比較する場合は総額だけでなく、「何の料金が含まれているのか」を確認しましょう。

整備費用

車検総額に大きな差が出やすいのが整備費用です。

タイヤ、ブレーキ関連部品、ワイパー、バッテリー、そのほかの部品など、必要な整備は車の状態によって変わります。複数の交換や修理が必要になれば、車検に関連して支払う総額も大きくなります。

また、「車検に合格するために必要な整備」と「今後も安心して乗るために提案される予防整備」が同じ見積もりに含まれている場合があります。

見積額が想定より高い場合は、交換理由まで確認することが大切です。

輸入車の車検費用はなぜ高くなることがある?

輸入車だからという理由だけで、「国産車の何倍」と一律に車検費用を決めることはできません。スマートオートの実務経験でも、車種、部品代、工賃、交換が必要な部品などによる差が大きいと考えています。

同じ輸入車でも、ほとんど整備を必要としない車と、複数の部品交換・修理が必要な車では総額が大きく変わります。

そのため、「輸入車だから高い」と考えるより、見積書を確認して、法定費用、点検等の料金、修理・交換費用のどこに費用がかかっているのかを把握することが重要です。

軽自動車の車検は普通車と何が違う?

軽自動車も車検を受ける必要がありますが、普通車とは検査を行う機関や法定費用などに違いがあります。

軽自動車は軽自動車検査協会で検査する

登録車の検査は運輸支局等で行われるのに対し、軽自動車の検査は軽自動車検査協会が行います。

ただし、ディーラーや指定整備工場などへ車検を依頼する一般ユーザーが、自分で検査場へ車を持ち込むとは限りません。

軽自動車の法定費用

軽自動車でも、自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料などが発生します。

注意したいのが自賠責保険料です。2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約については改定後の基準料率が適用されます。24か月契約では、自家用乗用自動車18,560円に対し、軽自動車(検査対象車)は18,660円という基準料率が公表されています。

「軽自動車ならすべての法定費用が普通車より安い」と思い込まず、車検を受ける時点の最新料金を確認しましょう。

また、軽自動車税の納税情報が軽JNKSに登録されている場合、継続検査時の納税証明書の提示は原則として不要です。ただし、納付状況などによって提示が必要になる場合があります。

車検はどこで受ける?依頼先ごとの違い

車検の主な依頼先には、ディーラー、整備工場、車検専門店、カー用品店、ガソリンスタンドなどがあります。また、自分で検査を受けるユーザー車検という方法もあります。

どこが一律に優れているというものではなく、整備内容、車の状態、費用、利便性などを比較して選ぶことが大切です。

依頼先 主な特徴 向いている人
ディーラー メーカー・車種について相談しやすく、予防整備を含めて提案を受けられることがある 車種に詳しい環境で整備を受けたい人
整備工場 点検・整備を含めて相談しやすい。工場によって得意分野が異なる 車の状態に合わせて整備内容を相談したい人
車検専門店 車検を中心としたサービスを提供している 料金や所要時間などを比較して選びたい人
カー用品店・ガソリンスタンド 身近な店舗で依頼できる場合がある 普段利用している店舗で相談したい人
ユーザー車検 自分で検査手続きを行う 必要な点検整備を理解し、自分で手続きできる人

認証工場と指定工場の違い

整備工場を選ぶ際に「認証工場」「指定工場」という言葉を見ることがあります。

認証工場は、地方運輸局長から認証を受け、自動車の分解整備などを行える工場です。指定工場は認証工場のうち、一定の設備・技術・管理体制などの要件を満たして指定を受けた工場で、いわゆる「民間車検場」と呼ばれることもあります。

指定工場では、自社で検査を行い、保安基準に適合していることを証明することで車両を運輸支局等へ持ち込まずに手続きを進められます。

自分に合った依頼先の選び方

依頼先は、料金だけで決める必要はありません。

  • 車種に詳しい工場へ任せたい
  • 必要な整備内容を細かく相談したい
  • できるだけ日数を短くしたい
  • 費用を比較して決めたい
  • 保証期間中なのでディーラーで確認したい

このように、自分が何を重視するかを決めてから比較すると選びやすくなります。特に輸入車は車種によって整備環境や部品価格などが異なるため、その車を扱えるかも確認しておきましょう。

車検の流れと必要書類

業者へ依頼する場合は、予約、見積もり・点検、必要な整備、検査、手続き、車両受け取りという流れが一般的です。必要書類や手続きは、依頼方法や車両によって異なる場合があります。

予約から車検完了までの流れ

  1. 車検満了日を確認する
  2. 依頼先を決めて予約する
  3. 見積もり・点検を受ける
  4. 必要な整備内容を確認する
  5. 必要に応じて整備する
  6. 検査を受ける
  7. 車検証・検査標章等を確認する

整備内容が多い場合や部品の取り寄せが必要な場合は、想定より時間がかかることがあります。満了日直前ではなく、余裕を持って相談しましょう。

車検に必要な書類と持ち物

必要書類は申請方法や依頼先などによって異なりますが、車検証、自賠責保険証明書などの確認が必要になります。

納税証明書については電子化が進んでおり、一定の条件を満たせば提示を省略できる場合があります。一方、納付後すぐで電子システムへ情報が反映されていない場合など、証明書が必要になるケースもあります。

業者へ依頼する場合は、予約時に「当日何を持っていけばよいか」を確認するのが確実です。

車検切れに気づいたら公道を走らない

車検が切れた車は、そのまま公道を走行して車検業者へ持っていくことはできません。

車検切れに気づいた場合は、自分で運転せず、依頼する業者に車両の運搬方法を相談してください。状況によっては積載車等による運搬や、所定の手続きをしたうえで臨時運行許可を利用する方法があります。

なお、車検が切れているからといって、車自体の査定価値がなくなるわけではありません。売却を考えているのであれば、車検を取り直す前に査定を受ける方法もあります。

車検に落ちたらどうする?再検査の流れ

検査で不適合箇所が見つかった場合は、その部分を整備したうえで再検査を受けます。自分でユーザー車検を受ける場合は、再検査までの手間も考えておく必要があります。

不適合箇所を整備して再検査を受ける

検査の結果、保安基準に適合していない部分があれば、そのままでは車検に合格できません。

限定自動車検査証が交付された場合、所定の期間内に不適合箇所を整備し、再検査を受ける方法があります。期限を過ぎると扱いが変わるため、交付された書類に記載された期限を必ず確認してください。

業者依頼とユーザー車検では再検査の手間が異なる

車検を整備工場等へ依頼している場合は、不適合箇所の整備から再検査まで対応してもらえることがあります。

一方、ユーザー車検の場合は、不適合となった箇所について自分で整備先を探すなどして対応し、再び検査を受ける必要があります。

ユーザー車検を選ぶ場合は、最初に支払う費用だけではなく、こうした手間や不適合時の対応も含めて検討しましょう。

受検前に確認しておきたい項目

灯火類の球切れ、タイヤの状態、ワイパーなど、日常点検で確認できる部分は車検前にも見ておきましょう。

ただし、自分で判断できない部分を無理に整備する必要はありません。気になる症状や警告灯がある場合は、整備工場などへ相談することをおすすめします。

車検費用を抑えるには?必要な整備を見極める

車検費用を抑えたい場合は、単純に一番安い見積もりを選ぶのではなく、「何のための費用なのか」を確認することが重要です。安全や保安基準への適合に必要な整備まで削るべきではありません。

複数の見積もりは総額だけで比較しない

複数の業者から見積もりを取る場合は、総額だけでなく内訳を比較しましょう。

一方の見積もりには予防整備が含まれ、もう一方には最低限の整備しか含まれていないのであれば、単純な金額比較ではサービス内容の違いが分かりません。

「なぜ交換するのか」「今交換する必要があるのか」まで確認すると判断しやすくなります。

車検に必要な整備と予防整備を分けて考える

車検の見積もりには、検査に適合するための整備だけでなく、今後の故障リスクなどを考慮した予防的な交換が含まれる場合があります。

スマートオートが輸入車の売却相談を受ける中でも、ワイパーやタイヤの空気圧を監視するセンサーなどについて、早めの交換を含めた提案を受けているケースがあります。

もちろん、予防整備が不要という意味ではありません。今後も長く乗るのであれば、故障する前に交換することにメリットがある場合があります。

重要なのは、「車検を通すために今必要なのか」「安全上交換した方がよいのか」「将来を考えた予防交換なのか」を理解して選ぶことです。

交換項目に疑問があれば必要性を確認する

見積もりに高額な部品交換が含まれている場合は、整備担当者へ次のように確認すると判断しやすくなります。

  • 交換しないと車検に通らないのか
  • 現在どの程度劣化しているのか
  • 安全面からすぐ交換すべき状態なのか
  • 今後を考えた予防交換なのか
  • 交換しない場合にどのようなリスクがあるのか

内容を理解したうえで必要な整備を選ぶことが、結果的に納得できる車検につながります。

車検を通す?売る?迷ったときの判断基準

車検が近づいたからといって、必ず車検を通してから売却した方がよいわけではありません。スマートオートの査定実務では、売却予定の車について、査定額を上げる目的だけで先に車検を通すことをおすすめするケースは多くありません。

車検を通すか売るかは、車検費用だけではなく、車両状態、必要な整備、現在の車両価値、今後も乗り続けたいかなどを合わせて判断することが大切です。

売却するためだけに車検を通す必要性は低い

スマートオートでは、売却するためだけに車検を通しても、その費用を査定額で回収できないことがほとんどだと考えています。

たとえば売却直前に数十万円をかけて車検・整備をしたとしても、その数十万円がそのまま査定額に上乗せされるわけではありません。

これからもその車に乗り続けるのであれば整備費用をかける意味があります。一方、近いうちに売却すると決めているのであれば、まず現在の状態のまま査定を受け、そのうえで車検を通す必要があるか考える方法があります。

査定で見ているのは「車検残」だけではなく車の状態

「車検が1年以上残っているから、その分だけ車の価値も高くなる」と考える方もいますが、スマートオートでは車検の残存期間だけで車両価値を判断していません。

車検を受けたばかりの車であれば、車検に伴って消耗品などが交換されている可能性があります。その場合は整備記録簿などを確認し、どのような整備が行われたかを見ます。

その結果、買取後に販売する際の追加整備コストがかかりにくいと判断できれば、その状態を評価して査定額へ多少反映できる場合があります。

つまり、評価しているのは「車検期間そのもの」だけではなく、その背景にある整備状態や、販売時に必要になるコストです。

車検の残りが短い車はどう査定する?

車検の残りが短いからという理由だけで、機械的に「あと3か月だから○万円マイナス」という査定をするわけではありません。

一方、車検時期が近いということは、整備が必要な箇所や交換時期を迎えている消耗品がある可能性も考えられます。

そのためスマートオートでは、車検の残存期間そのものより、「近いうちにどのような整備が必要になりそうか」という視点を持って車両状態を確認します。

車検切れでも、それだけでマイナス査定になるとは限らない

車検が切れていても、車検切れという事実だけで必ず査定額が下がるとは限りません。

中古車の査定額は車検の有無だけで決まるものではなく、車種、グレード、年式、走行距離、仕様、装備、ボディカラー、内装、車両状態、整備履歴、修復・補修歴、市場需要、再販性などを総合して判断します。

そのため、「車検が切れているから、査定してもほとんど価値がないだろう」と自己判断して、売却のためだけに車検を取り直す必要はありません。

ただし、車検切れの車は公道をそのまま走行できないため、査定や売却を希望する場合は車両の移動方法も含めて買取店へ相談しましょう。

実際に70万~100万円程度の車検見積もりを前に売却を選んだ相談例もある

輸入車では、必要な整備内容によって車検時の支払額が大きくなるケースがあります。

スマートオートが過去に受けた相談では、アルファロメオ ジュリアやレンジローバー イヴォークのオーナーから、車検に70万~100万円程度かかると言われ、車検を通すべきか迷っているという相談がありました。

その際には車両の状況などを踏まえ、車検費用をかけてから売却するのではなく、車検を通さず売却する選択をご案内したケースがあります。

これはスマートオートへ実際に寄せられた個別相談の例であり、ジュリアやイヴォークの車検が一般的に70万~100万円かかるという意味ではありません。車検費用は車種だけでなく、車両状態や必要な交換部品、整備内容などによって大きく異なります。

重要なのは、見積額が高額になったときに「車検だから仕方ない」と考えるのではなく、今後も乗る価値と、その車にこれから必要となる費用を比較することです。

状態が良ければ車検を通して乗り続ける選択もある

スマートオートは中古車の買取を行っていますが、車検が近い車をすべて売却した方がよいとは考えていません。

毎年しっかり整備を行っていて、特段の警告灯などもなく、本人もまだ乗り続けたいのであれば、車検を通してそのまま乗り続けることも合理的な選択です。

「車検前だから売り時」と一律に考える必要はありません。

今後の整備費用、現在の車の価値、あと何年乗りたいのか、次に購入する車の費用や納期などを含めて判断しましょう。

売却前にタイヤやブレーキを新品交換する必要はある?

近いうちに売却する予定なら、査定額を上げることだけを目的にタイヤやブレーキ関連部品を新品へ交換する必要性は低いとスマートオートでは考えています。

タイヤやブレーキの残量も車両状態を確認する要素ではありますが、新品へ交換した費用がそのまま査定額へ上乗せされるわけではないためです。

「タイヤを新品に10万円で交換したから査定額も10万円上がる」という関係ではありません。

売却を決めているのであれば、交換する前に現在の状態で査定を受ける方が合理的な場合があります。

バッテリーも基本は交換前に査定。ただし状態によって例外も

バッテリーについても、売却直前に新品へ交換すれば交換費用を査定で回収できるとは限りません。

ただし、バッテリーが著しく消耗し、エンジンのかかりが悪いなど車両状態に影響が出ている場合は、査定時の評価に影響する可能性があります。

その場合は、交換にかかる費用と査定への影響を比較して判断する必要があります。

「査定前には何でも新品にした方がよい」ではなく、費用対効果を考えて整備するか決めることがポイントです。

新車保証が残っている車はディーラーで点検した方がよい場合もある

売却前の整備をすべて避けた方がよいわけではありません。

スマートオートでは、新車保証が残っている車で警告灯などが出ており、保証の範囲内で修理できる可能性がある場合には、ディーラーへの入庫・点検を検討した方がよいと案内することがあります。

この場合の目的は「車検を通して査定額を上げる」ことではなく、利用できる保証によって不具合を修理できる可能性を確認することです。

保証内容や対象となる故障はメーカー・車両・保証条件などによって異なるため、実際に保証修理が可能かはディーラー等へ確認してください。

スマートオートの査定現場で分かった車検と査定の関係

スマートオートの査定・買取・販売実務に基づく考え方をまとめると、次のようになります。

  • 車検が長く残っているだけで、車両そのものの価値がその分高くなるわけではありません。
  • 車検時の整備記録などから状態を確認し、買取後の販売時に追加コストがかかりにくいと判断できれば、その状態が評価材料になる場合があります。
  • 車検切れでも、それだけを理由に必ずマイナス査定になるとは限りません。
  • 売却のためだけに車検を通しても、かけた費用を査定額で回収できることはほとんどありません。
  • タイヤ、ブレーキ、バッテリーなども、売却目的だけで新品交換するのではなく、現在の状態のまま査定を受けてから判断する方法があります。

査定額は車検だけではなく、車種、グレード、年式、走行距離、装備、色、内装、車両状態、整備履歴、修復・補修歴、市場需要、再販性などを総合して判断します。

特に輸入車の場合は、同じ年式・走行距離でも仕様や状態によって評価が異なることがあります。「車検を通すか売るか」で迷った段階で現在の車両価値を確認しておくと、車検費用をかけるべきか判断しやすくなります。

車検に関するよくある質問

車検は何か月前から受けられますか?

現在は、車検証の有効期間満了日の2か月前から受けられます。2025年4月1日の制度変更により、満了日の2か月前から満了日までに受ければ、残っている有効期間を失わずに更新できます。

車検には何日くらいかかりますか?

車検にかかる日数は依頼先や必要な整備内容によって異なります。短期間で完了できる場合もありますが、修理や部品取り寄せが必要になると数日以上かかることもあります。予約時に目安を確認してください。

ユーザー車検なら安くできますか?

業者へ支払う点検・代行等の費用を抑えられる可能性はありますが、必要な知識と手間がかかります。検査で不適合となれば整備したうえで再検査が必要になるため、単純に「一番安い方法」とだけ考えず、自分で対応できるかを含めて検討しましょう。

車検が残っていると査定額は高くなりますか?

車検が長く残っているという理由だけで、車両そのものの価値がその分高くなるわけではありません。スマートオートでは整備記録なども確認し、消耗品が交換されていて販売時の追加整備コストがかかりにくいと判断できれば、その車両状態を評価する場合があります。

車検切れの車でも売却できますか?

車検切れでも売却は可能です。また、車検が切れているという理由だけで必ずマイナス査定になるとは限りません。ただし車検切れの状態では公道をそのまま走行できないため、査定・売却時の車両移動について買取店へ相談してください。

売る前に車検を通した方がいいですか?

売却することが決まっているのであれば、査定額を上げるためだけに車検を通す必要性は低いと考えられます。スマートオートの実務では、車検にかけた費用を査定額で回収できることはほとんどありません。まず現在の状態で査定を受け、車検を通す場合とそのまま売る場合を比較するとよいでしょう。

まとめ|車検は費用だけでなく、今後その車に乗るかまで考えて判断しよう

車検は、検査時点で自動車が安全・環境に関する保安基準に適合しているかを確認する重要な制度です。自家用乗用車では初回3年、その後は2年ごとが基本で、現在は有効期間満了日の2か月前から受けられます。

費用を考える際は、法定費用だけでなく、依頼先の料金や車両状態に応じた整備費用を分けて確認しましょう。特に高額な見積もりが出た場合は、車検に必要な整備なのか、予防整備なのかを確認することが大切です。

そして、車検を通すか売却するか迷っている場合は、「車検代がもったいないから売る」「車検が残っているから高く売れる」といった一つの条件だけで決める必要はありません。

スマートオートでは、車検の残存期間だけではなく、整備状態や今後必要になるコスト、車種・仕様・状態、市場での再販性などを含めて車両を査定しています。

毎年きちんと整備され、まだ乗り続けたい車なら、車検を通して乗ることも合理的です。一方、車検・整備費用が高額になり、近いうちに乗り換えも考えているのであれば、費用をかける前に現在の車の査定額を確認する方法もあります。

車検を通すか売却するか迷っている場合は、まず「現在の状態なら車はいくらなのか」「車検後にどの程度乗る予定なのか」「今回どの整備に費用がかかるのか」を整理したうえで判断しましょう。

この記事の内容を踏まえて

相場を把握しておくことで、後悔のない判断がしやすくなります。



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