中古車の「車検整備付」とは?意味・費用・注意点をわかりやすく解説
中古車の購入を検討する際、販売条件で見かけるのが「車検整備付」という言葉です。現状は車検が切れているが、納車までに点検整備を行い、車検を取得して引き渡すという意味です。本記事では言葉の意味やメリット、注意点について解説します。
中古車の「車検整備付」とはどういう状態?
「車検整備付」は新たに車検を取得した状態で納車される販売形態です。車検の手続きはすべて販売店が行うため、購入者が自ら整備を行う必要がありません。
購入前は車検が切れている(抹消登録されている、または有効期限が過ぎている)ため、試乗は敷地内に限られるケースが一般的です。
整備代は「本体価格」に含まれるのがルール
車検整備付には車検取得に必要な「点検整備費用(部品代・工賃など)」が、あらかじめ車両本体価格に含まれています。
具体的には24ヶ月点検の費用、車検取得に必要な整備工賃、検査手続きの代行費用などが含まれることが多いです。※販売店により異なるため要確認
あらかじめ整備費用がわかるので、購入費用の見積もりがしやすいというメリットがあります。
また、2023年10月より中古車販売価格の「支払総額」表示が義務化されたことで、不透明な諸費用の上乗せが起きにくくなり、消費者はより安心して価格比較ができるようになっています。
「車検2年付」との違い
「車検2年付」という表記も見かけますが、一般には「納車時に車検の有効期間を新たに付けて引き渡す」という点で近い意味で使われます。
ただし、直近で車検を通して有効期限が長く残っている車両を「車検2年付」と表現する場合もあります。サイトや店舗によって表記が異なるだけの場合もありますが、契約前に「車検を新たに通すのか」「すでに車検が残っているのか」を確認しましょう。
「車検整備付」でも支払総額を確認すべき
「車検整備付」だからといって、表示されている車両本体価格だけで購入できるわけではありません。車を公道で走らせるためには、車両代金のほかに「法定費用」などの諸費用が必要になるためです。
見積もりでは必ず最終的な「支払総額」で判断しましょう。
法定費用は「諸費用」に含まれる
車両本体価格に整備費用が含まれていても、国や自治体に支払う税金や保険料などの「法定費用」は別途計上されるのが一般的です。主に、法定費用には以下のようなものが含まれます。
- 自動車重量税:車両の重さに応じて課税される税金。
- 自賠責保険料:車検期間分(通常25ヶ月分など)の加入が必要な保険料。
- 印紙代:検査登録に必要な手数料。
- 自動車税(種別割):登録翌月から年度末までの月割り分。
- 環境性能割:車の燃費性能等に応じて取得時にかかる税金。
これらの費用は見積書では「諸費用」として計上されるのが一般的です。
※環境性能割は2026年3月31日から2年間廃止されることが決定しました。
支払総額で見るべき理由
先述のとおり、2023年の表示義務化により、中古車情報サイトや店頭のプライスボードには法定費用も含んだ「支払総額」が表示されるようになりました。
ただし、希望ナンバー代・高額なコーティング・延長保証などのオプション費用や遠方納車の陸送費は別途見積もりとなるのが一般的なため、内訳をしっかり理解しておくことが重要です。
車検整備付のメリット
中古車を購入する際に「車検整備付」の車両を選ぶ2つのメリットを紹介します。
次の車検まで2年間は安心して乗れる
1つ目のメリットは、納車から丸々2年間は車検の有効期限があるため、当面の間は車検費用の心配がないことです。中古車購入直後に大きな出費が重なるのを防げるため、初期の資金計画が立てやすく、次の車検まで約2年の猶予がある間にメンテナンス費用を積み立てることもできます。
ただし注意点として、車検に通ったからといって「2年間メンテナンスフリー」というわけではなく、オイル交換やタイヤなどの消耗品管理は必要です。また、車検時に業者側が費用を安く抑えるために最低限の作業で通している可能性もあるため、どのような整備が行われたかは確認しておきましょう。
納車前に点検が入る安心感
「現状渡し」と比べて、納車前に点検整備が行われるため初期不良のリスクを低減できる点が2つ目のメリットです。
車検では、ブレーキ、灯火類、足回りなどが保安基準に適合しているか確認されます。
特に輸入車などの場合、専門知識を持ったメカニックが目を通すことで、潜在的なトラブルを未然に防ぐことができます。「車検整備付」は、ある程度の品質が担保された状態で乗り始めることができるのです。
車検整備付は納車まで時間がかかる
一方で、「車検整備付」は納車までに時間がかかる点がデメリットです。
契約後に整備工場での点検、部品の手配、整備作業を行うため、即納車はできません。一般的に、契約から納車まで以下の期間を見込んでおく必要があります。
- 通常期:3週間~4週間程度
- 繁忙期(3月・9月など):1ヶ月以上かかる場合もあります
特に、自社工場を持たず提携工場へ外注している販売店や、輸入車で部品取り寄せに時間がかかる場合は、納車まで1ヶ月半ほどかかるケースもあります。使用開始希望日がある場合は、契約前に具体的な納車スケジュールを確認しましょう。
他にもナンバープレートの取得や変更が発生する場合、所定の手続に数日かかるので注意が必要です。
類似用語との違い
中古車情報サイトには「車検整備付」以外にも、「車検残り(検あり)」「予備検査付」「車検なし」、「車検整備別」、「新車未登録」といった用語があります。
| 用語 | 意味 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 車検残り(検あり) | 現在有効な車検が残っている状態 | 名義変更後すぐに公道を走れる。納車までの期間が短い(1週間〜10日程度) | 残り期間が短い場合(例:あと1ヶ月)、購入後すぐに車検費用(10万〜20万円程度)が発生する可能性がある |
| 予備検査付 | 車検の検査ラインには合格しているが、登録(ナンバー取得)と法定費用の支払いが未完了の状態 | 車検整備は完了しているため車のコンディションは確認済み | 購入者が管轄の陸運局で法定費用を支払い、登録手続きを行う必要がある |
| 車検なし | 車検が切れており、かつ車検を通すための整備費用が車両本体価格に含まれていない状態 | – | 別途、車検取得のための整備費用と法定費用が必要 |
| 車検整備別 | 車検整備の費用が車両本体価格とは別に設定されている状態 | 車検整備の有無を選択できる場合がある | 整備内容と費用の詳細を事前に確認する必要がある。総額が割高になる可能性もある |
| 新車未登録 | 製造されたが一度も登録(ナンバー取得)されていない新車 | 新車と同等の状態。登録時から丸2年の車検期間が付与される | 製造から時間が経過している場合、最新モデルではない可能性がある。在庫車両のため選択肢が限られる |
3つの類似用語の違いを理解して、安易に価格だけで飛びつかず、必ず支払総額と将来発生するコストで比較検討を行いましょう。
契約前に確認すべき「整備の質」
「車検整備付」であっても、整備の内容や質は販売店によって大きく異なります。単に検査に通すための最低限の整備なのか、長く乗ることを前提とした予防整備までしてくれるのかを見極める必要があります。
整備記録簿は発行されるか
納車時に、「24ヶ月定期点検記録簿(点検整備記録簿)が発行されるか」を確認してください。
これは、点検内容や整備内容(交換部品など)が記載された記録です。口頭の説明だけでなく、見積書や記録簿など書面で確認しましょう。
もし記録簿が発行されない場合、形式的な点検だけで車検を通している可能性があり、購入後のトラブルリスクが高まります。
消耗品の交換範囲を確認する
「車検整備付」に含まれる作業範囲を具体的に質問しましょう。特に以下の消耗品が含まれるかどうかが、実質的な値引きやサービス品質の差となります。
- エンジンオイル・フィルターを交換してくれるか?
- バッテリーの点検のみか、状態によって交換まで行うか?
- ブレーキパッドの残量が少ない場合に交換するか、基準はあるか?
- ワイパーゴムが新品になるか?
「通すだけの整備」ではなく、安全に乗り続けられるための整備をしてくれる販売店を選ぶことが大切です。
整備工場が「指定工場」か「認証工場」か
整備が行われる工場が、国から認可を受けた「認証工場」または「指定工場」であるかを確認することで、信頼性を担保できます。特に輸入車の場合、専用の診断機(テスター)を持っているかどうかも重要なポイントです。
- 認証工場:分解整備を行える認可を受けた工場。車検は陸運局へ持ち込む。
- 指定工場(民間車検場):検査ラインを持ち、自社で車検を完了できる工場。
設備や資格の整った工場で整備されることは、信頼性の判断材料の一つです。
よくあるご質問
「車検整備付」は納車までどのくらいの日数がかかりますか?
一般的には契約から3〜4週間程度です。整備工場での点検・車検場での検査・ナンバー登録などの工程が必要なため、「検あり(現状渡し)」の車両よりも1〜2週間長くかかります。
「車検整備付」なのに別途整備費用を請求されましたが払う必要がありますか?
原則として払う必要はありません。2023年10月の規約変更により、車検整備付と表示する場合、整備費用は車両本体価格に含める義務があります。「支払総額」の内訳を再度確認し、不審な場合は公取協のガイドラインを提示して確認しましょう。
重量税や自賠責保険は本体価格に含まれますか?
いいえ、含まれません。それらは「法定費用」として、車両本体価格とは別に計算され、「支払総額」の中に含まれます。本体価格に含まれるのは、あくまで「整備にかかる工賃や部品代」です。
「車検整備付」を買うのと、車検なしを買って自分で通すのはどちらがお得ですか?
基本的に「車検整備付」の方が安く済みます。車検を通すには必ず点検や整備が必要ですが、「車検整備付」の場合、販売店は自社で安く部品を仕入れて整備を行い、その費用を車両価格に含めて販売しています。
一方、購入後に自分で整備工場へ依頼すると、部品代や作業代はすべて通常の販売価格で請求されます。同じ整備内容でも、「車検整備付」と比較して合計金額が高くなることが多いです。
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「車検整備付」の中古車でも整備品質は業者によって差があり、専門知識と実績が豊富な専門店を選ぶことが購入後のトラブルを防ぐ鍵となります。
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最後までご覧頂きありがとうございました。
この記事の著者

潮田 颯人
元々根っからの車好きで現在はインテグラタイプR(DC2)に乗っております。
色々なお車を拝見出来る買取業務はまさしく天職だと感じております。
また、AIS中古車検査資格を有しておりますので、正確な査定を元にお客様のご納得のいく金額のご提示が可能です。
駆け引きをせずクリーンな取引を目指しているスマートオートの理念を体現出来るように日々努めております。