合同査定に意外な落とし穴!?輸入車のプロが問題を指摘。

  • insta
  • facebook
  • line
高く売れるとは限らない。合同査定に意外な落とし穴アリ!輸入車のプロが問題を指摘します。

合同査定とは

合同査定とはなにか?車を売却する際、複数の買取業者に同時に査定してもらうことを言います。
2~3社呼ばれる方もいれば、中には7~10社呼ばれる方もいらっしゃいます。

昔は近所の中古車屋に持ち込むのが一般的でしたが、合同査定はいつから広まったのか。

考えられるのは、インターネットが広く普及したことで中古車市場が活発になったこと。MOTAを代表とする一括査定サイトが流行ったことで、複数の買取業者から同時に見積もりを取れるようになったことではないでしょうか。また、ユーチューバーやモータージャーナリストの方が、高く売る方法として合同査定を勧めることもあります。

果たして、合同査定は車を売却するうえで本当に一番有効な手段なのでしょうか?

結論から申し上げますと、価格帯やメーカー、車種により変わると思います。

今回は高額な輸入車にターゲットを絞って、

実際に現場で査定をするスタッフが感じていること、実際に合同査定を経験されたオーナー様から聞いた話をまとめてみました。

合同査定のメリットとデメリット

合同査定にはメリットとデメリットがあります。一般的に考えられるものをまとめてみました。

メリット

・時間短縮
 →時間をかけずに、複数の業者から見積もりをとることができる

・高額査定の可能性
 →複数の業者が競合するため、高い査定金額になることも

・自宅で査定可能
 →出張査定が前提となりますので、自宅を指定することができます


デメリット

・複数の業者から連絡がくる
 →同時に複数の業者から電話がかかってくるため煩わしい。どこと喋ったか分からなくなるなんて声も

・近所で目立つ
 →車の回りに業者が一堂に会し物々しい雰囲気に。自宅駐車場で査定をすれば結構目立ちます

・車が傷む可能性
 →複数の買取業者が同時に査定を行うと、やりっぱなしにする業者が出てくることも。
 ドア開けっ放しや、内装めくったまま等。査定で車が傷ついたら本末転倒ですね

・査定額が低くなる場合がある
 →矛盾するかもしれませんが本当の話。他社の提示金額が低いとそこが基準となり、高額が出にくくなります

・業者同士が顔見知りの可能性
 →同じエリアで働いていると何度も顔を合わせる、なんて話はよく聞きます。
  業者同士で口裏合わせされれば、売り手が不利な状況に陥ることも

合同査定の意外な落とし穴

上記のデメリットで説明しましたが、合同査定にしたことで査定金額が下がるリスクが実はございます。
業者同士の駆け引きがプラスの方向になるとは限らないわけですね。

弊社査定士は全員AIS検定(第三者のプロ査定機関)から認定を受けており、輸入車販売店の仕入れの目で、日々査定を行っております。その立場から輸入車の査定の難しさについてご説明させて頂きます。

輸入車の査定は専門的な知識が必要不可欠で、車両検査には時間がかかります。
この記事をご覧頂いている方なら大きく頷いて頂けると思いますが、ポルシェやアウディ、BMWなど、輸入車には高額なオプション設定が数多くございます。なので同じグレードでも装備内容により金額は100万円以上変わることはザラにあります。メーカーや製造国によって車の構造や特性も異なります。確認すべき項目や注意すべき点が国産車よりも多くございます。

車種によっては1000万円を超える高額車両です。
複数の買取業者が同時に査定をすれば、質の悪い業者が混じるリスクがでてきます。普段輸入車に触れてないスタッフが見様見真似で査定をすれば、デタラメな査定金額しか出てきません。高ければ良いのですが買取業者はそんなに甘くありません。見落としがあれば後日減額となり、トラブルに巻き込まれます。

本来高額で買取を頑張らせて頂く場合、多くの項目を見極め、プラス評価する必要があります。
真面目な業者ほど査定には時間が必要なはずです。

言うまでもなく、高級車に合同査定は向いてないと私は考えております。

まとめ

合同査定は便利なところも勿論あるのですが、意外と知られてないデメリットが多くございます。
大切にしてきた自慢の愛車。輸入車は多少面倒でも単独査定がおすすめと言えます。

輸入車の売却は、輸入車の専門店にお願いする。これが高く売るシンプルな方法なのではないでしょうか。
最後までご覧頂き、誠にありがとうございます!

お車の買取ご相談はコチラ(弊社公式LINE)よりお問い合わせください。

どんなことでもお気軽にご相談ください
見積もり依頼・お問い合わせ