10万キロの中古車はやめたほうがいい?大丈夫な理由やメリット・デメリットを解説

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10万キロの中古車は故障が心配でやめたほうがいいと言われていますが、メンテナンス状態が良い場合は非常にコスパのよい選択肢になります。この記事では、10万キロ超え中古車のメリット・デメリットや寿命の真実、失敗しない選び方を徹底解説します。

10万キロの中古車は購入対象として「あり」

走行距離10万キロを超えた中古車は、十分に購入対象となり得ます。かつて日本国内では「車は10万キロで寿命」という認識が一般的でしたが、これは数十年前の技術水準に基づくものです。

現代の自動車(特に日本車や主要な輸入車)は製造技術の向上やオイル性能の進化により、数十年前の技術と比較して耐久性が高まっています。

例えば、メンテナンスが徹底されているタクシーは50万キロ以上、トラックなどの商用車は100万キロ以上走行することもあります。

つまり、「10万キロ」は車の寿命ではなく、適切なメンテナンスを行えばさらに長く乗り続けられる「通過点」に過ぎないのです。

中古車で走行距離が重要な理由は以下の記事でも解説しています。

https://xn--y5q62dc41gxzbxp.net/blog/used-car-mileage/

10万キロを超えた中古車を購入するメリット

走行距離が10万キロを超えた車を選ぶことは、価格の安さなど3つメリットが存在します。

車両本体価格が安い

中古車市場においては年式の次に走行距離が値段に直結するポイントとなります。

中古車市場では依然として「10万キロ」という数字が、購入検討層の心理的なボーダーラインとなっており、このラインを超えると車両本体価格が下がる傾向にあります。

しかし裏を返せば、同じ車種・年式でも10万キロを超えた車は割安で購入できるチャンスです。新車時には300万円〜500万円した高級セダンやSUVであっても、10万キロを超えると100万円以下、あるいは数十万円台で購入できるケースも少なくありません。

低走行のコンパクトカーと同じ予算で、ワンランク上の乗り心地や安全性能を持つ上級グレードを狙えるのです。

定期的にメンテナンスされている可能性が高い

走行距離が10万キロを超える中古車は定期的なメンテナンスが施されている可能性が高いです。

オーナーが定期的にオイル交換や消耗品の交換を行わなければ、そもそも10万キロまで到達できないからです。

逆に注意したいのが年式が古いのに極端に走行距離が少ない車です。

年式が古いにもかかわらず、走行距離が少ないということは長期間放置されていた可能性があり、エンジン内部の油膜切れやゴム類の硬化が進んでいるリスクがあります。

気兼ねなく乗り潰すことができる

一般的に高額な車を購入すると、車の傷や故障に敏感になりやすく、将来的な売却を考えている場合はリセールバリューも考慮しなければなりません。

しかし、10万キロの中古車であれば、その車種の底値に近い価格で購入できることが多く、将来のリセールバリューを過度に気にする必要がありません。

車の価値を気にしすぎず、自分のライフスタイルに合わせて好きなように乗り潰せることも、低価格な過走行車を購入するメリットの1つです。

中古車のリセールバリューについては以下の記事で解説しています。

https://xn--y5q62dc41gxzbxp.net/blog/resale-value/

購入前に把握しておくべきデメリット

10万キロを超える中古車の購入にはリスクも存在します。ここでは4つのデメリットを紹介します。

メーカー保証が使えない可能性が高い

通常、新車購入時には「3年または6万キロ」などの一般保証や、「5年または10万キロ」の特別保証が付帯します。

10万キロを超えている中古車は初年度登録から5年未満でも、メーカー保証期間が終了している可能性が高いです。

保証期間が終了した車を購入した後に故障が発生した場合、修理費用は基本的に自己負担となります。特に輸入車の場合は修理費用が高額になりやすいです。

そのため、購入時には販売店独自の保証に加入できるか、どの範囲まで保証してくれるのか(エンジン・ミッションのみか、電装品も含むか)を確認することが重要です。

部品の生産が廃止している場合がある(年式が古い場合)

走行距離が10万キロ近い車は年式が古い中古車の場合が多く、その場合、修理に必要な純正部品がメーカーで生産廃止(廃盤)になっているリスクがあります。

希少車や輸入車の場合、修理期間が長引いたり、高額な中古部品を探さなければならなくなったりすることがあります。

人気車種であれば「リビルト品(再生部品)」や社外品が流通していますが、希少車や不人気車の場合は部品確保ができないリスクを事前に理解しておく必要があります。

リセールバリューは期待できない

購入時に安いということは、売却時の価格はさらに安くなる可能性があるということです。

10万キロで購入し、さらに数万キロ走行した車を売却する場合、査定額はあまり期待できない場合が多いです。特に軽自動車の場合は、年式等にもよりますが、ほとんど値が付かない場合もあります。

低走行車と比較して故障のリスクが高い

過走行車はエンジン本体に問題がなくても、周辺部品がすぐに寿命を迎える可能性があります。

消耗は避けられないため、低走行車に比べればどうしても故障率は上がり、特に次の3つの劣化が発生しやすいです。

  • ゴムパッキンの劣化によるオイル漏れ
  • センサー類の故障
  • エアコンの不良

失敗しない10万キロ中古車の選び方

10万キロの中古車選びは簡単ではありません。状態の悪い車を避け、状態の良い車を見極めるために、必ずチェックすべき5つのポイントを紹介します。

定期点検記録簿の有無を必ず確認する

中古車選びで最も信頼できる情報源が定期点検記録簿(メンテナンスノート)です。

記録簿を見れば、「いつ、どんな整備をしたか」「オイル交換の頻度は適切か」「消耗品は交換されているか」がわかります。

特に10万キロ車の場合、記録簿が残っていない車両は、どのような扱いを受けてきたか判断できないため、避けたほうが無難です。

ディーラー点検記録簿があると良質な車両であることが多いので、購入時は必ずチェックをしましょう。

年式と走行距離のバランスを確認する

「走行距離が多い=悪」とは限りません。重要なのは年式と走行距離のバランスです。

一般的に、1年間の適正走行距離は8,000キロ〜10,000キロと言われています。

高年式・過走行(例:3年落ちで10万キロ)の場合は、高速道路を中心に使用されていた可能性が高く、ストップ&ゴーが少ないため、エンジンや足回りへの負担が意外に少ない良質な車が多い傾向にあります。

一方で、低年式・過走行(例:15年落ちで10万キロ)の場合は、経年劣化と走行磨耗の両方が進んでいるため、ゴム類や塗装の状態をより慎重に見る必要があります。

中古車の走行距離は以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

https://xn--y5q62dc41gxzbxp.net/blog/used-car-mileage-guide/

内装や外装が綺麗か確認する

車の外装や内装の状態は、前オーナーが丁寧に車を使用し、定期的なメンテナンスをしていたかどうかがわかります。内装を確認する場合は次の4つの点を確認してみましょう。

  • 運転席シートのへたりや破れ
  • ハンドルの過度な擦れ
  • 車内のタバコ臭やペット臭
  • 天井の汚れ

どれか1つでも当てはまる場合は、雑に扱われていた可能性が高いので注意しましょう。

修復歴ありの車両は避ける

10万キロ車において、「修復歴あり(事故車)」を選んでしまうと故障リスクが高いため注意が必要です。

例えば、事故で車の骨格(フレーム)にダメージを負った車は、見た目が綺麗に直っていても、走行安定性の低下や、異音、雨漏りなどのトラブルを抱えている可能性があります。

タイミングベルトを交換済みの車両を選ぶ

タイミングベルトが重要な理由は、10万キロが交換目安とされているためです。

タイミングベルトが切れるとエンジンが停止し、最悪の場合はエンジンブロー(全損)につながり、工賃込みで3万円〜10万円程度の修理費用がかかる可能性があります。

購入時に「タイミングベルト交換済み」の記録がある車を選ぶか、定期的な交換が不要なタイミングチェーンを採用している車種を選ぶことをおすすめします。

10万キロを超えると壊れやすくなる主要部品

10万キロを超えると交換時期を迎える代表的な部品を紹介します。

  • オルタネーター(発電機):電装品に電力を供給する部品。壊れるとエンジンがかからなくなる
  • ウォーターポンプ:冷却水を循環させる部品。故障するとオーバーヒートの原因になる
  • 足回りのブッシュ(ゴム部品)類:劣化すると乗り心地が悪化したり、異音が発生する
  • イグニッションコイル・スパークプラグ:エンジンの点火に関わる部品。不調になると加速が悪くなったり、燃費が落ちる
  • ハブベアリング:タイヤの回転を支える部品。劣化すると「ゴー」という異音が目立つようになる

購入後も長く安心して乗るための維持のコツ

10万キロの中古車を購入した後でも、できる限り長く乗り続けられるように2つのコツを紹介します。

オイル交換のサイクルを早める

エンジン内部の摩耗を最小限に抑えるために、エンジンオイルの管理はこれまで以上に重要になります。

過走行車の場合、メーカー推奨が1万キロや1.5万キロであっても3,000キロ〜5,000キロ、または半年ごとの交換をおすすめします。

異変を感じたらすぐに点検に出す

「いつもと違う音がする」「エンジンの掛かりが悪い」「変な匂いがする」といった些細な異変を感じたらすぐに点検を行いましょう。

車の故障は自然に治ることはありません。不具合を放置して走行不能になる前に、「おかしいな」と思ったらすぐにプロに見せることで、維持費を抑えて長く走行できるようになります。

輸入車の買取・販売ならスマートオート

中古車の購入は賢い選択である一方で、車両の状態を見極める専門的な知識が必要です。

スマートオートでは、輸入車の買取・販売において豊富な実績を持ち、お客様一人ひとりのご要望に合わせて提案させていただきます。輸入車の購入・売却でお悩みの方は、ぜひ一度スマートオートにご相談ください。

なお、中古の外車については以下の記事でも解説しているので、合わせてご覧ください。

https://xn--y5q62dc41gxzbxp.net/blog/used-imported-car/

最後までお読みいただきありがとうございました。

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