中古車の相場が高騰?オークションデータで見る、中古車相場の実態を査定士が解説します。(メルマガ・バックナンバー2024年7月配信分)
今回は以下の内容でお届けします。
・オートオークション月次データから、今の中古車相場を解説
オートオークション月次データから、今の中古車相場を解説
今、中古車市場相場は全体的に高騰しております。(連日報道されている為ご存じの方もいらっしゃるかと思います。)例年6月は中古車市場が一番盛り上がる時期ですが、今年ももれなく大盛り上がりでした。
なぜ6月が盛り上がるかというと、ボーナス時期で買い替えるお客様が多いことと、6月決算としている企業が多く決算に合わせて法人名義のお車を買い替えるタイミングであること。この2つの売買が活性化する要因が重なることから、1年を通して一番盛り上がる時期です。
ですがここまでは例年同じで高騰の要因とは言えません。
では今何が起きているのか。
下記のUSSオートオークション(日本最大規模の業者間取引市場)から開示されている月次データをご覧ください。
https://www.ussnet.co.jp/ir/library/monthly/index.html
(こちらはUSS公式ホームページで一般公開されております。)
まずは成約車両単価をご覧ください。前年比でみると約120%と今年の相場がかなり高いことが分かります。さらに実績で見ると4月~5月で約10万円も価格が上がっています。お車の買取金額は業者間取引価格と直結しているので、買取金額も10万円高くなったと言えます。通常車の相場は、月を跨ぐごとに年式や走行距離の関係で階段状に値下がりするものです。
上がるのはポルシェ911やメルセデスベンツGクラス、限定車等の供給制約車に限られます。現在の相場はもはや中古車バブルの再来と言っていいでしょう。
なぜこんなにも高騰しているのか。理由は?
要因は様々あると言われておりますが、よく耳にするのは、
①自動車メーカーの認証不正に伴う新車生産の停滞
②円安による海外輸出の増加の影響
特に輸入車は②の海外輸出の影響を大きく受けています。日本に流通する輸入車は綺麗に乗られることが多く、海外の人の感覚からすると5万キロ走った車でも新車同然くらいのコンディションと言われます。実際海外映画やドキュメンタリーで 「え?こんな車走るの??あっ、、、普通に乗るんだ、、、」 的な気持ちになった人もいるのではないでしょうか。2024年7月6日執筆中 現在の円相場は1ドル160円。日本に流通する輸入車は程度が良くて安く買える、海外から注目されています。
それではもう一度オークションの月次データで、5月~6月にかけての成約車両単価の上昇傾向をご覧ください。6月も上がってはいるのですが、5月の上がり方と比較するとほぼ横ばいで推移しており、5月程の勢いはありません。
では最後に5月の出品台数をご覧ください。前後の4月と6月比較すると、約2万台少なかったことが分かります。台数が少なかった5月のオークションの競りが一番盛り上がったと言えます。6月の結果も踏まえると、今は売却のベストタイミングのひとつと考えられるのではないでしょうか。
5月の勢いと伸びが6月で続かず横ばいだったことを考慮すると、これからは上がると言うよりいつか下がる(元の相場に戻る)と考えておいたほうが自然だと思います。これはあくまで過去の事例から予想しただけなので今後どうなるかは分かりませんが、今のうちに愛車を高く売るという選択肢は、とてもアリだと考えています。
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最後までご覧頂き、誠にありがとうございました。輸入車/外車 買取・査定のご相談は株式会社スマートオートへ!
この記事の著者
潮田 颯人
元々根っからの車好きで現在はインテグラタイプR(DC2)に乗っております。
色々なお車を拝見出来る買取業務はまさしく天職だと感じております。
また、AIS中古車検査資格を有しておりますので、正確な査定を元にお客様のご納得のいく金額のご提示が可能です。
駆け引きをせずクリーンな取引を目指しているスマートオートの理念を体現出来るように日々努めております。