中古車購入で見るべきポイントは?現車確認だけでなく支払い時も注意を
中古車で見るべきポイントは、外装・内装・機関系の現車確認だけではありません。年式や走行距離の事前確認、書類・保証・諸費用のチェックまで網羅することで、後悔のない購入判断が可能になります。
事前に年式・走行距離・グレードをチェック
中古車を見るべきポイントとして、現車確認の前に必ず押さえておきたいのが「年式」「走行距離」「グレード」の3項目で、購入後の維持費やリセールバリュー(将来の売却価格)に大きく影響します。
年式については、一般的に新しいほど故障リスクが低い傾向にありますが、同じ年式でも走行距離によって車の状態は大きく異なります。走行距離の目安としては、1年あたり8,000〜10,000km程度が平均的とされており、年式に対して走行距離が極端に少ない車両は、長期間放置されていた可能性も考慮する必要があります。
グレードによって装備内容や安全機能が異なるため、同じ車種でも価格帯に幅が生じます。上位グレードであれば装備が充実している反面、修理時の部品代が高額になるケースもあるため、自分の使用目的に合ったグレードを選ぶことが大切です。
現車確認時に見るべきポイントは3つ
実際に中古車を見るべきポイントは、大きく「外装・ボディ」「タイヤ」「内装」「機関系」の3つに分類できます。
この3つの観点から漏れなくチェックすることで、見落としによる購入後のトラブルを防ぐことができます。
現車確認は天候の良い明るい時間帯に行うのがベストです。薄暗い環境では傷やへこみ、塗装の状態を正確に把握しにくいためです。また、可能であれば信頼できる人に同行してもらい、複数の目で確認することをおすすめします。
中古車選びで失敗しないための必須チェックリスト
ここからは、中古車の購入で見るべきポイントを具体的な項目ごとに解説します。外装・ボディ、タイヤ、内装、機関系の順にチェックリストを活用することで、購入前に車両の状態を正確に把握できます。
外装・ボディのチェックポイント
外装は修復歴や事故歴を見抜く重要な手がかりとなります。以下の項目を一つずつ確認してください。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| パネル間の隙間 | ・ドア、ボンネット、トランクの隙間が均一か? ※左右で差がある場合は要注意 |
| ドアヒンジのネジ | ・ヒンジ部分のネジに塗装剥げや工具跡がないか? |
| 塗装の色ムラ | ・ボディ全体を斜めから見て、部分的に色味が異なる箇所がないか? ※再塗装の痕跡の可能性あり |
| 下回りのサビ | ・車体下部のフレームやサスペンション周辺に腐食がないか? ※降雪地域の車両は特に注意 |
| ウェザーストリップ | ・ドアや窓周辺のゴムパッキンが劣化していないか? ※ひび割れや硬化は雨漏り・風切り音の原因になる |
タイヤのチェックポイント
意外に見落としがちなタイヤですが、購入後の思わぬ出費を防ぐためにも入念にチェックしましょう。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 製造年月 | ・タイヤ側面の4桁数字(DOTコード)を確認 ※製造から5年以上のタイヤはゴムの硬化が進み、溝が残っていてもグリップ力が低下している可能性あり |
| 溝の深さ | ・溝が4mm以上あるか? ※新品は約8mmあり、4mm以下で雨天時の制動距離が伸びる |
| 偏摩耗 | ・内側・外側・中央のどこか一部だけ減っていないか? ※片減りはアライメント異常やサスペンションの劣化の可能性あり |
| ひび割れ・硬化 | ・側面や溝の底に細かいひび割れがないか? |
内装のチェックポイント
内装の状態は、前オーナーの使用状況を反映します。見た目の印象だけでなく、機能面も含めて丁寧に確認しましょう。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| シートのへたり(シワ、スレ) | ・クッションのへたりが大きくないか? ※大きい場合は使い込まれている可能性あり |
| 臭いの確認 | ・タバコ臭、ペット臭、カビ臭がないか? ・タバコ臭がする場合は座席下の焦げ跡がないか確認 |
| エアコンの動作と異臭 | ・冷房・暖房ともに正常に機能するか? ※カビ臭い風が出る場合はエバポレーターの洗浄が必要 |
| スイッチ類の動作 | ・パワーウィンドウ、ドアロック、ミラー調整、シート調整など電装品が正常に動作するか? |
| メーター類の表示 | ・警告灯が点灯していないか? ・走行距離の表示に不自然な点がないか? |
機関系のチェックポイント
機関系は車の心臓部であり、中古車で見るべきポイントの中でも特に重要です。エンジンとトランスミッションの状態を重点的にチェックしましょう。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| エンジン音 | ・エンジンをかけた状態で異音がないか? |
| 排気ガスの色 | ・マフラーからの排気ガスに異常がないか? ※白煙はエンジン内部のトラブル、黒煙は燃料系統の問題が疑われる |
| オイル漏れ | ・エンジンルームや車体下部にオイルの滲みや漏れがないか? |
| トランスミッションの動作 | ギアをP→D→Rへ切り替え、異常なショックがないか? |
| 冷却水の状態 | リザーバータンク内の量と色に異常がないか? ※茶色く濁っていたり油膜が浮いている場合はエンジン内部に問題あり |
素人でも見抜ける!事故車・水没車のサイン
事故車や水没車は、見た目がきれいに修復されていても、後々トラブルを引き起こすリスクがあります。専門知識がなくても確認できるポイントを押さえておきましょう。
事故車を見分けるコツ
事故車(修復歴車)は、車体の骨格部分を修正または交換した車両を指します。以下の箇所を重点的に確認してください。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| ボンネット内のボルト | ボンネット固定ボルトの塗装に剥げや回した跡がないか? |
| トランク床下 | スペアタイヤ収納部分や床下にシワ・歪み・溶接跡がないか? |
| マフラー周辺 | トランクのフロア部分に外から押し込まれたような凹みがないか? |
| フロントフェンダー内側 | フェンダー固定ボルトやスポット溶接の状態はどうか? ※不自然な溶接跡や新しいシーラント塗布は修理歴の疑い |
水没車を見分けるコツ
水没車は電装系トラブルを抱えやすく、後から問題が発生するケースが少なくありません。以下の点を確認することで、水没の痕跡を見抜くことができます。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| シートベルト | シートベルトを最後まで引き出したときに、根元に泥汚れやシミがないか? |
| シートレールのサビ | 座席下のシートレール(スライド機構)に不自然なサビがないか? ※室内の金属部品はサビにくい |
| フロアマット下の状態 | フロアマットをめくり、カビ臭や泥の痕跡がないか? |
| 室内金属パーツの腐食 | ペダル類やドアヒンジなど、室内の金属部品に不自然な腐食や変色がないか? |
試乗で確認しておきたい項目
中古車で見るべきポイントは、静止状態だけでは把握しきれません。可能であれば試乗を行い、走行中の状態を確認することを強くおすすめします。
ハンドルやブレーキの違和感
ハンドリングとブレーキの状態は、安全性に直結する重要な確認項目です。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 直進安定性 | 平坦な直線道路でハンドルが左右に取られないか? ※真っ直ぐ進まない場合はアライメントに問題の可能性 |
| ブレーキの効き | 低速から強めにブレーキを踏み、しっかり止まるか? ※制動距離が長い場合やペダルに違和感があれば注意 |
| ブレーキ時の異音・振動 | ブレーキ時に「キーキー」という異音や振動がないか? ※輸入車は素材特性上鳴きが出ることもある |
| ハンドルの遊び | ハンドルを左右に少し動かし、遊び(反応するまでの余裕)が大きすぎないか? |
変速時のショックや滑り
オートマチック車のトランスミッションは、修理費用が高額になりやすい部品です。試乗時に変速の状態を丁寧に確認してください。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 変速のスムーズさ | 加速時のギア切り替えで大きなショックやガクつきがないか? ※スムーズでなければトランスミッションに問題の可能性 |
| 加速時の滑り | アクセルを踏んでもエンジン回転数だけ上がり、車速が伴わない「滑り」がないか? |
| キックダウン時の挙動 | 高速走行中に低いギアに切り替える際のショックが大きすぎないか? |
車両の状態を証明する書類も確認しよう
中古車で見るべきポイントには、車両本体だけでなく書類の確認も含まれます。過去の整備履歴や第三者機関による評価を確認することで、より安心して購入判断ができます。
定期点検記録簿(整備手帳)の有無
定期点検記録簿は、車の「健康診断書」ともいえる重要な書類です。過去のメンテナンス履歴を確認できるため、必ずチェックしてください。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| オイル交換の頻度 | ・5,000〜10,000kmごと、または半年〜1年ごとに交換されているのが理想 ・頻度が極端に少ないとエンジン内部劣化の可能性 |
| 消耗品の交換歴 | ・タイミングベルト、ブレーキパッド、バッテリーなどの交換時期を確認 ・交換時期を過ぎると故障リスクが高まる |
| ディーラー整備の記録 | ・特に輸入車は正規ディーラーでの整備記録があると信頼性が高い |
記録簿がない車両は、過去の整備状況が不明なため、購入後に予期せぬ出費が発生するリスクがあります。記録簿の有無は、中古車で見るべきポイントの中でも優先度の高い項目といえます。
鑑定書の活用
第三者機関による鑑定書が付いている車両を選ぶと、トラブル防止につながります。
鑑定書とは、JAAI(日本自動車査定協会)やAIS(オートモビルインスペクションサービス)などの第三者機関が車両の状態を評価した書類です。修復歴の有無、内外装の状態、機関系のコンディションなどを数値や記号で表示しており、客観的な判断材料となります。
鑑定書の評価は、一般的に「S」「5」「4.5」「4」や、「A」「B」「C」などのランクで示されます。評価基準は機関によって異なりますが、上位ランクほど状態が良いことを示しています。購入を検討する際は、評価の詳細な内容を販売店のスタッフに説明してもらうとよいでしょう。
見積書の内訳も必ずチェック
中古車で見るべきポイントは、車両の状態だけではありません。購入後の安心を左右する保証内容と、総支払額に影響する諸費用についても必ず確認しましょう。
保証の範囲と期間を明確にする
中古車の保証内容は販売店によって大きく異なります。購入前に保証の範囲と期間を明確に把握しておくことが重要です。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 保証期間 | ・1か月〜2年程度まで販売店により異なる ・「○か月または○万kmまで」といった走行距離制限の有無も確認 |
| 保証対象部位 | ・エンジン、トランスミッション、エアコンなど対象部位を確認 ・「消耗品は対象外」が多いため、何が消耗品扱いかも要確認 |
| 保証の免責事項 | ・事故や改造による故障は対象外が一般的 ・定期メンテナンスを怠ると保証が無効になる条件もある |
| 有償保証の検討 | ・無料保証が短い場合は延長保証への加入の検討が必要 ・年式が古い車両や輸入車は修理費用が高額になりやすい |
保証書は必ず書面で受け取り、内容を確認してから契約するようにしてください。口頭での説明と書面の内容が異なるケースもあるため、疑問点があればその場で確認しましょう。
見積書の「諸費用」に不当な項目がないか
中古車の総支払額は、車両本体価格に諸費用を加えた金額となります。見積書の諸費用に不当な項目が含まれていないか、一つずつ確認してください。
諸費用は大きく「法定費用」と「販売店手数料」の2つに分けられます。
法定費用(金額が決まっているもの)
| 費用項目 | 内容 |
|---|---|
| 自動車税(種別割) | 年度途中で購入する場合、月割りで負担 |
| 自動車重量税 | 車検時に納付する税金。車検残がある車両は不要な場合あり |
| 自賠責保険料 | 強制加入の保険。車検期間に応じた保険料を支払う |
| リサイクル預託金 | 車の廃棄時に必要な費用。前オーナーが支払った分を引き継ぐ |
販売店手数料(金額が店舗によって異なるもの)
| 費用項目 | 内容 | 相場 |
|---|---|---|
| 登録代行費用 | 名義変更の手続きを販売店が代行する費用。 | 15,000〜30,000円 |
| 納車準備費用 | 納車前の点検・整備にかかる費用。 | 10,000〜50,000円 |
| 車庫証明代行費用 | 車庫証明の取得を代行する費用。 | 10,000〜20,000円 |
| 陸送費・納車費用 | 販売店から自宅まで車を届けてもらう費用 | 距離により変動 |
見積書に不明な項目や相場より高額な項目があれば、遠慮せずに説明を求めましょう。不要なオプションや付帯サービスが含まれている場合は、削除を依頼することも可能です。
まとめ|中古車選びは「確認力」で差がつく
中古車で見るべきポイントは、外装や内装の状態確認だけではありません。年式・走行距離・グレードの事前チェック、試乗での違和感の有無、整備記録や鑑定書の確認、保証内容や見積書の内訳まで総合的に判断することが、後悔のない購入につながります。
特に輸入車や高年式車両の場合、機関系トラブルや保証範囲の違いによって、購入後の維持費が大きく変わるケースもあります。車両価格だけで判断せず、「総支払額」と「購入後の安心」まで含めて比較することが重要です。
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最後までご覧頂きありがとうございました。
この記事の著者

潮田 颯人
元々根っからの車好きで現在はインテグラタイプR(DC2)に乗っております。
色々なお車を拝見出来る買取業務はまさしく天職だと感じております。
また、AIS中古車検査資格を有しておりますので、正確な査定を元にお客様のご納得のいく金額のご提示が可能です。
駆け引きをせずクリーンな取引を目指しているスマートオートの理念を体現出来るように日々努めております。